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11月のZoomレメディ研究部 活動報告 クラブアップル

クラブアップル
まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり…
クラブアップル13
清らかな乙女を連想させるクラブアップルの花は、まばゆいばかりの光で輝き、春の日に美しい光景を見せてくれます。
私たちの心の風景もそうであったらいいのに…弾む会話が誰かの陰口になってしまったり、相手に迎合、忖度し、まっすぐな表現ができなかったりしたとき、急に我と我が身が薄汚れたように感じてしまうことがあります。
そんな時に限って、花粉症の症状が出たり皮膚が荒れたりノートに黒いしみを見つけたりするものです。
内からわいてくるものと外に現れるものとは、本来一つから発生して二つの側面を持つものなのかもしれません。あるいは、別の二つのものが共振共鳴して引き寄せあうのか、内面が外界に映し出されて現れるのか… 

ありがたいことに、クラブアップルのレメディはその両方に働きかけてくれます。
「ヒーリングハーブス」p.80 には、こう記されています。
フラワーレメディとしてのクラブアップルは、生命力への素晴らしい強壮剤として毒を一掃し、体の外側にも活力を復活させてくれます。このレメディの状態は、めずらしく肉体的な問題を解消することに関係しているにもかかわらず、その働き自体は概して肉体を超えたレベルのものです。

リンゴとクラブアップルのレメディ
赤いリンゴの実は純潔、穢れを祓う、浄化、知恵、不死などの象徴です。
愛と美の女神アフロディーテのシンボルであったり、妖精と蛇に守られた神聖な木であったり、聖なるアヴァロン島に茂る木々であったり、苦しみによって浄められた戦士が永遠の命を得るために食べたと言われていたり、食べることで目覚め楽園を追放される禁断の木の実であったり…と、たくさんの物語を持つリンゴ。

これらの話は私たちが生を受け成長していく物語でもあり、そこには必ず「リンゴ」が存在するのかもしれません。

生まれたばかりの裸ん坊の赤ちゃんはリンゴのような真っ赤な顔で泣きます。裸は恥ずかしいことなどと思うこともなく快を求めて生き、すべてを他者に委ねながら思うままに他者を使って生きています。それは、愛と光の存在の世界でぬくぬくと生きるような姿です。「汝自身を癒せ」(第七章)でバッチ博士は、自分は「神性」を持っている…私たちの「魂」は喜びと幸せしか知らないと言っています。赤ちゃんはまさにそれを体現しているのではないでしょうか。

やがてそれまですべてが思うままであったのに、そういうわけにもいかないことが出てきて、愛されるにはどうしたらいいのか、自分に注目してもらうにはどうしたらよいか、無意識に模索するようになります。
そしていつ「リンゴ」を食べたのでしょうか…それまで疑いもせずに安心しきっていた世界から自分だけ切り離されたような孤独感や不安感を抱き、自分と世界との間に距離を持つようになります。夢見るような状態から目覚め、世界を客観的に見る目を持ち始める大きな転換期がやってきます。これは、禁断の木の実を食べて目覚め、楽園を追放されたアダムとイヴに似ているかもしれません。
人は好奇心が強い生き物で、してはいけないと言われるとやってしまうところがあります。その好奇心の強さが新しい道を切り開くことになるのですが、代償も払わねばなりません。好奇心から禁断の木の実を食べたことで裸であることを恥ずかしいと思うようになったわけですが、そんな行動をした自分を恥じ、穢れたように思う苦しみを浄化するのがクラブアップルであることはとても興味深いですね。自分の足で歩き困難にぶつかり、それを乗り越えながら人は成長するのだとしたら、更によきものに向かっていくプロセスが与えられたのでしょうか。何と厳しい愛に図られた禁断の木の実だったことでしょう。

そして、アイデンティティの確立や心身ともに大きく変化する思春期の若者はまるで、聖なる探求のために異界への旅に赴く戦士のようです。若者たちは好奇心と恥じらいと愛と知恵を持って社会に挑んでゆきます。自己意識を確立していく過程で、他者の目を神経質なまでに意識しセルフイメージを作り上げてゆくのですが、この時期にニキビができやすく悩むことと、心身医学で皮膚はセルフイメージを表す部位であると認識されていることの関連性は興味深いものがあります。

「バッチフラワーエッセンス辞典」p.58には、どのような道徳観念にも普遍妥当性が含まれていますが、それが固有の生き方や生まれつきの精神に合わないときは悪い影響を受ける可能性があります。自分に合わない道徳観念が強制されれば、個性を持った精神のバランスは崩されていきます。…解放してくれるのは…個性の表現と自己実現のために不可欠な要素が織り込まれているその人独自の道徳観念だけです。とあります。彼らは、一般的な道徳観念と自分の心地よい道徳観念との葛藤に陥ってしまいがちです。好奇心を持ちながら性的な事柄を汚らわしいと思ったり、学校という場所に行きづらいという思いになってしまうこともあります。完璧ではない自分に苦しみ、自己嫌悪に陥ってしまうのです。勇敢に戦い傷ついた戦士のように、苦しんだときはリンゴの楽園で浄化され癒されることが必要ですね。クラブアップルのレメディを思春期の若者が必要とするのがわかるような気がします。

クラブアップルを必要とするとき
・社会の中で自分の欠点ばかり目についたり、性に合わないことを無理にしてストレスをためたり、理想を追求するあまりバランスを崩してわずかな汚れや醜さを意識し苦しむことがあります。
・清らかでありたいという願いが、小さなところに対するこだわりや自分が完璧ではないという思いに裏打ちされると神経症的な強迫観念に発展することがあります。洗っても洗っても汚れているように感じる手。拭くタオルさえ不潔に思えてしまう。本人の辛さや生活しにくさはいかばかりでしょう。
・会社や学校に行こうとしても、トイレに入るとどうしても出られないことがあります。体と心は関連しています。安全な場所から出ていく先のことを考えると不安が膨らんで自律神経が乱れてしまうのではないでしょうか。
・お腹に子どもを宿した妊婦さんが、赤ちゃんの発育状態や性別、変化していく自身の体に不安や違和感を抱き、そのように感じる自分をひどく罪深い者のように感じてしまうことがあります。
・整体師さんやカウンセラーが、患者さんからマイナスの気を受けてしまったように感じるとき。また霊的な障りに対して、浄化を必要とするとき。

「バッチの花療法」p.101に、自分をとりまく世界や自分の身体や内面性は完璧でなければならないという考えを持っている人たちと書かれています。クラブアップルがマイナスに傾くと、内面的な問題に悩んだり、精神と肉体の汚れを感じたり、限られた視点しか持てなくなったり、極端に几帳面で神経質になったりしてしまいます。
自分には何かが欠けていると思い、欠けているところばかり見つめてしまったり、汚れや嫌悪感を拭い去ろう、自分の中から悪いものを排除しようと躍起になったりしてしまいます。

でも悪いもの、汚れは本当にあるのでしょうか?
「汝自身を癒せ」(第四章)に私たちが誤りとか悪とか呼んでいるものは、真実を言えば、場違いなところに置かれた善であり、それゆえ純粋に相対的なものです。更に私たちの理想追及の基準もまた相対的であることを覚えておきましょう。とあります。
悪いもの…例えば、正常な細胞が何らかの条件のもとに生きにくくなり、それでも何とか生きようと変身して増殖を始めたとき、その生きようとしてできた細胞も自分の細胞なのに、悪者として憎み取り除こうとしてしまう。自分の短所、不完全さ、病を悪いものだと強く思い排除しようと分離すれば、敵対することになります。悪い、嫌だと思った時、どうして自分はそう感じるのかというところに思いを寄せてそこから気づきを得たり、悪いところもある自分をそのまま認めて受け入れてみたりすると、その瞬間から事態が好転することもあるようです。クラブアップルのレメディはその助けとなります。

美しさと受容
「魂の植物」p.180 植物占星学ではヴィーナスの記号…5という数字はヴィーナスの記号である。この5の星は、天のヴィーナス(金星)が黄道の中に8年間こもって描いた、5の後ろ向きの結び目のモデルを模写したものである。…横に割ったリンゴの両方の切断面には二つの5星が現れる。

クラブアップル14

  東山植物園クラブアップルの実     「太陽系の美しいハーモニー」より

五弁の花びらを持つ花、実の中心の星型、金星の軌道の完璧なまでの美しさ。じっと眺めていると、自分の姿や在り方の美しさを求めて揺れ動く心の動きが感じられます。
「バッチフラワー花と錬金術」p.184 人間の本質は純粋で神聖なる存在で、何ものにも汚されることはありません。そのことに気がつけば、些細なことや表面的なことは気にならなくなり、心穏やかにいることができるようになります。クラブアップルは、そうした人間の本質に目覚めさせてくれるエッセンスです。これは地上に生まれ出て、様々なことを経験し学ぶ以前の本来の姿なのかもしれません。とあります。
自我の目覚め、他者との境界、自己の確立…地上での学びを深めるにつれ、いつの間にか忘れてしまった私たちの生まれながらにして持つ完全さ。ニキビができても、学校に行けなくても、悪口を言ってしまっても、容姿が気に入らなくても、病気になっても…自分はもともと完全であるということを思い出して生きていきたいです。不完全に思えるその自分をありのまま受け入れたらいいのですが…それが難しいとき「そういうあなたでもいいんだよ」とクラブアップルのレメディは気持ちを楽にしてくれるのです。
様々な感情に苦しみレメディを選ぶとき何気なく一緒に選ばれて、陰からそっと「そういうあなたでもいいのよ」とささやくように支えてくれる存在です。
クラブアップルの助けを借りながら今の自分を受け入れることで、自分を信じ、自信を持って自らを愛することができるようになるといいですね。


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bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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