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6月のレメディ研究部 ラーチの回

ラーチ ラーチ🎄信州冬、東山春_200617_0002

柔らかい針のような若葉をまとい、ラーチが緑に煙る季節です。暑さの厳しい名古屋は、冷涼な気候を好むラーチにとってはとても厳しい環境なのでしょう。枝がだらりと垂れたり、折れて傾いたり…そんな姿に、レメディの指標「自信のなさ」を見てきましたが、冬に信州のカラマツ林を見て、がらりと印象が変わりました。
どっしりとした幹は厚く垂れこめる雪雲に届きそうなぐらいまっすぐ天に伸び、幹からは等間隔に緩やかな上方に向かうカーブを描く側枝が広がっていました。とても力強いのに、枝先は繊細でとても美しい。


ラーチ🎄信州冬、東山春_200617_0010
「魂の植物」p.154 には
…ラーチももっとも古い木の仲間であり、サターン(土星)のマツ科に属し…天頂と天底を直線で結ぶ垂直で自我そのものの幹への願望を持っている…粘性の高い樹脂を有し…球果は…木質化する。…寿命が長く、寒い気候にも負けない力がある。
…明るく親しみやすい外見を持ったシラカバに近い光の木でもある。人はそのなかにヴィーナス(金星)の働きに近いものを感じる。…太陽のリズムに呼応して毎年落葉する…春にはフレッシュで淡緑色の針葉が、しなやかに小枝にそって短枝に優美な束となって現れる。針葉を触ると柔らかく気持ちよい。…秋には、地上にふりそそぐ太陽の光のように黄金色になる。…紅バラ色の雌花は美しく普通の花に似ており…
とあります。相反しているように思える両方を調和的に併せ持った樹木なのですね。
私たちは自分の感情を投影してネガティブな様子を植物の中に見出そうとしますが、植物はすべてポジティブに完成された存在です。そしてネガティブな感情を嫌なものだと思う必要はないということにも、気づかせてくれます。そのラーチが教えてくれたこととは…

自信が持てない
私たちは神の火花を肉体に宿して生まれてきたとき、自信に満ちあふれ、生きることを楽しもうと思っていたに違いありません。小さな子どもは何をも恐れずに、目を輝かせて興味の赴くままに行動して大人をハラハラさせます。
でも、「危ないよ!」「やめなさい」「それは、怖いよ」「 失敗したらどうするの?」「それは間違っている」「 正解を探しなさい」と、愛しい者を守りたいがための言葉の数々、愛から発せられた心配は、心身に刷り込まれて過去の記憶、固定観念となって自分を縛り、制限をかけるようになっていったようです。
自身の経験やコンサルのケースからは、物事に挑戦することなく諦めたり、初めての体験を前に二の足を踏んだりする。自分はできない人間だと劣等感を持ったり、何をするにも自信がなくて、こわくてたまらなかったりする。失敗することは恥ずかしいこと、悪いことだと思いこんだりする。お母さんがいないと何もできないと思ったり、ほかの子と同じように学校に通うことはできないと思い込んだりする。こんな姿が浮かび上がってきました。
それはいつからでしょうか?思い出せる記憶もあるでしょう、あるいは知らぬ間に負った傷が旧知の友のようにいつも隣にいるのかもしれません。いずれにしても生まれてから身に着けてしまった思い癖、感情であることがわかります。
それでも、全員がラーチ(のマイナス状態)になるわけではないのは、ほかに様々な要素があるからでしょう。
プライドが高い、できない自分を許せない、失敗は悪いことだ、自分の外の世界が怖い、できないことばかり数えてしまう。そういう人がいる一方で、失敗しても笑ってすますことができる、失敗は成功の素!と思うことができる、完璧でなくても自分には価値がある、自分の素晴らしいところを認められる、次々と新しい何かに挑戦したい、という人もいます。ラーチになりやすさにも大きく関係しますね。

「魂の植物」p.155 に
ラーチはめまいがする高みに達し、ハイマツと高山マツしか生えない北のツンドラ地帯にまで進出する。ラーチは高い山岳地帯でも自由に大胆であるため、ラーチの枝の花言葉は「大胆」である。…材は…非常に強靭で…同じく材の硬いオークよりも 6 倍も速く成長する。とあります。
自信のない人が勇気を持つと、大胆なことをやれてしまうことがありますね。自信を持っている人のほうが成長は速いのかもしれません。
先駆植物(パイオニアツリー)には初めて進出するというイメージがあり、それが第一子の姿とも重なります。
親は初めての育児に心配や不安があるために過保護にしてしまいがち。冒険をさせてもらえなかったり、失敗をして怒られたりすることが多く、自信を失ってしまうことがありそうです。それを下の子は見ていて、学習してうまく立ち回ることもあります。

「バッチの花療法」p.155 には
他人より劣っているのだという絶対的な確信になっています。…そのために…人生から得られる最上の贈り物を自ら遠ざけようとしていて、人生から学ぶチャンスを逃し、体験を通して変化することができず、人生を充分生きようとしません。…成功も失敗も同じように大事であると知って高次の自己を信じ、導いていってもらおうとせず、過去のマイナス体験にばかりこだわりすぎることにあります。
という記述があります。自信はあったほうが、人生に飛び込んで生きることができるでしょう。自信がなく、人生から学ぶチャンスを逃し、体験を通して変化できないことは、失敗から学ぶことができないチェストナットバッドとも関連がありそうですが、「植物のかたちとはたらき」p.204 に、「決して物事を成し遂げられないと感じている」人、つまり自分を十分信頼できない人の力になります。これはチェストナットバッドの経験の後に自然と続く様態です。とありました。

でも無理をすることはないのです。 「植物のかたちとはたらき」p.206 に
ラーチの種子は、球果という安全な場所の中で成長します。種子には小さな羽があり、その羽で風に乗って、相当な距離を飛んでいきます。…人生を漂うように生きる傾向を示しています。物質世界との関りから一時的に離れる傾向があるのです。とありますが、自分の可能性や内面の葛藤、困難な課題にたくましく順応していて行こうと腹が決まるまで、一時的に目の前の状況から離れてもいいのです。さなぎの中で蝶になる日を待つように。

ラーチのレメディ
では、そんな私たちにラーチのレメディはどう働きかけてくれるのでしょうか。
「バッチの花療法」p.156 には
ラーチのエネルギーは、人が自分自身に加えている制限を解き、固定観念を捨てて潜在能力を表現するのを助けます。ラーチを使うと急にものごとに対して「ゆとりのある」見かたができるようになり、違った対処の仕方を考えつきます。 とあり、「フラワーエッセンスレパートリー」p.413 には
魂が「自己を限る」行動から「自己を超越する」行動へとシフトするよう促してくれる。
と書かれています。

どっしりした軸を持った先駆植物であるラーチの力強さが、いつしか私たちが身にまとった劣等感や自信のなさを剥がして本来の軸を取り戻させ、失敗を恐れずに行動ができるよう後押ししてくれると考えてよいでしょうか。

「バッチフラワーエッセンス辞典」p.100 には、
ラーチは、一般的な基準には合わない、もしくは役に立たないものとして片付けられてしまうような特別な才能を伸ばす効果もあります。脊髄の歪みを治している場合、長期にわたってラーチを(個性を強めるための心理療法と平行して)使うことをお勧めします。
とあります。
精神的な姿勢と身体には相互関係があり、自律神経とも連動して、肉体のコントロールに大きく影響を及ぼします。季節の変わり目、自信を無くしているときには自律神経も不安定になります。
幹と背骨…そのかたちとはたらきは確かにリンクしていますね。
自信がなくなったらラーチのレメディを飲んで、意識して背筋を伸ばしてみると「諦めない勇気」が体の中から湧いてくるかもしれません。

「フラワーエッセンスレパートリー」p.100 には、
厳しく自己の創造的表現を自分で検閲して押さえつけてしまう…ラーチのエッセンスはとくに喉のチャクラ、つまりコミュニケーションと創造性のチャクラを癒してくれる。という記述がありました。これに関連して、たくさんの事例をシェアしました。
自信がなくて、しゃべりたいのにしゃべれない。
実際に喉を使ってしゃべるわけではなく、LINE で意見を書くこともできなくて、自分が唖(おし)になってしまったような気分になった。
喉に違和感を持つ方が、コミュニケーションがうまくできず、理解してもらえないようだから話すことも嫌だと思っていた。
しゃべりたいという気持ちが体を掻きむしる行動に現れ、でも言葉が出てこない。
このように意見を言うことが怖い、自分の気持ちを言語化できない、言ったことに対して自分が責任を取るだけの勇気がない、という状態はラーチと通じるものがあります。
自分が境界線を越えて向上したいのに、踏み出せなくて引いて自分の世界を小さくして、自分を表現することを控えてしまう。喉を緩やかにすることは自尊感情と深いつながりがあるのかもしれません。
硬くなった感情を緩めるという意味では、ロックウォーターやその他のレメディとの違いはどこにあるのかを、もっと掘り下げてみることもしていきたいです。

私たちは様々な感情を持って生きています。どんな時に自信を無くすのか、何によってそうなるのか、劣等感にもいろいろあるので自分の感情を客観的に見つめることが大切です。複雑に絡み合う感情の中のラーチと一緒に飲むレメディも考えてみましょう。
自信がなくてたえず不安(+ミムラス)、自分にできるとは思えず怖くてビクビクしてしまう(+ロックローズ) 、私にはどうせできないと諦めてしまう(+ワイルドローズ)、自信のない自分を否定する(+クラブアップル)、理想的にやろうとするあまり自信を無くした(ロックウォーター)、どうして自分だけこんなにできないのだろう(+ウィロー)、間違うなんてありえないと思うと何もできそうにない(+ビーチ) 、以前の失敗のトラウマから自信を無くした(+スターオブベツレヘム)、誰かが一緒にいてくれなければやれない(+チコリー)などなど、これはほんの一例です。

「植物のかたちとはたらき」p.207 には
ラーチの樹形は、インパチェンスと正反対と考えられる…という記述があるのですが、インパチェンスをタイプとして持つ方々は精一杯やってできなかったとき自信を無くして落ち込みはしますが、グズグズといつまでも立ち止まっているのが嫌で走り出してしまうそうです。でも、自信を無くして苦しんでいる状態が、枝が垂れ下がり葉を落とすラーチがやせた土壌を豊かに肥やす姿と重なって、もう一度やってみる!という気持ちになるまでの苦しみのプロセスは大切なのかもしれないと、ラーチの深い意味に気づかれました 。
普段はあまりラーチを飲まないのに、インパチェンスの質が薄まると飲みたくなったり、身を置く環境によってラーチの状態になったりするのを感じるというお話もありました。

ラーチの植物化学
「魂の植物」p.154
ラーチ…から得られる「ヴェネチアンテルペン」は…肺や喉の炎症に胸部用の軟膏に…
「バッチフラワーBook」p.96
収斂作用などがあることから、…気管支炎などの治療に使われます。とあり、
ドイツのクナイプ療法という植物療法では、呼吸器疾患へのアプローチに薬草浴でマツ科の植物を用いていましたから、このコロナの時代にピッタリだと思いました。花の持つ振動だけではなく、フィトケミカル成分も私たちに力を与えてくれるのです。

ラーチ🎄信州冬、東山春_200617_0016


植物の背後にある土星と金星のしるしを見たり、形に秘められた幾何学の力を感じたりするとき、私たちは植物を通して宇宙の英知を受け取っています。そして自分自身に向き合うときは内なる宇宙を旅しているのです。ミクロコスモスとマクロコスモスは常に呼応しています。
植物が私たちに与えてくれる恩恵は果てしなく大きいです。
だそこに在りひたすら与えてくれる植物は愛の存在です。

私たちが今ここにいられるということは、宇宙から愛され歓迎されているということです。唯一無二の自分を認め、信じて愛して生きれば、自信に満ちたどっしりとした軸が上へ上へと伸びてゆくでしょう。ラーチのように。






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bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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