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12月のレメディ研究部 エルムの回 

レメディ研究部 エルムの回を終えて

エルム1
太くどっしりと高くそびえ、とても丈夫で500年以上の寿命を生きることのできるエルムは、早春に花を咲かせます。高い木を見上げ、陽光に照らされた雄しべの葯が開く前の赤色を見たとき、色のない長い冬を耐えて春を待ちわびた人々の心はきっとあたたかく照らされことでしょう。風に受粉を委ね、虫を誘うための花びらを持たない樹木は多くの花粉を飛ばします。エルムは実った翼果も風にその身を任せます。


私たちの生まれてきた意味や使命が出生時のホロスコープに表れているように、植物にも星々からの影響を見ることができると考えられています。どこに着目するかで違いはありますが、惑星の質を知るとエルムの中に水星の印をみつけることができるようです。蛇のような模様の樹皮、葉や繊細な枝のそよぎ、枝のジグザグ、早春に葉より先に花が咲く仕草。「魂の植物」には水星との関連がたくさん記されています。
仕事や育児や家事でエルムの状態に陥るとき、私たちは動きを止めてしまいます。動きが止まると澱み、滞りますから、そこにエルム=水星の質であるすばしっこい動き、軽妙さ、風が働きかけることで変化が起き、事態が動き出すのではないかと考えられます。

エルム2

エルムはケルト、ギリシア、ゲルマンの神話に様々な形で登場しています。
タンニンによる収斂作用があり、樹皮や葉や根を薬用に、境界の垣根に、材としては杖やぶどう棚や武器として人はエルムを利用してきました。
これらのことからエルムは純粋な野生種ではなく、人間界と自然界の間に身を置いてきたという見方もできそうです。

エルムは責任感と関わっています。能動的に責任を受け止めて働くことができる時はよいのですが、信念もあり有能であっても突然耐えられないと思ってしまうことがあります。嫌だけれど義務的に背負い込む場合ははじめから重責となります。
この責任感というものは、約束を守るというようなことから始まり、自分の置かれたポジションや使命に対することまで、次第に育っていくもののようです。時には義務感や世間体という罠にかかりそうになりながらも、健全な責任感は「この件に関しては私が引き受ける。受けて立とう!」と思えるもので、諦めず信念を持って経験を積むことで養われていくのだと思われます。

遠く離れた実家に帰郷するときにエルムを飲む長女さん。子どもの頃から「お姉さんだから」という環境で培われた責任感も、その大きさや量が許容量を超えて一気にのしかかるとエルムの(マイナスに傾いた)状態に陥ります。そんな時エルムのレメディは、目の前の物事を整理して、一つずつやっていけばできるのだと自信を取り戻させてくれるそうです。これは役割(家族の中のポジション)としての責任ですが、自信がなくてできないラーチとは違って、やれる人が突然陥るところがポイントです。許容量に達した感覚は「もう考えるのも嫌!できない!やりたくもない!」という気持ちになり落胆してしまい、もしもそれを無意識に抑え込んだ場合は腰痛、蓄膿、頭痛、発熱など体に現れるのだそうです。ウォルナット、セントーリー、クラブアップルなど、エルムにたどり着くまでの自分の感情の動きや、自分の限界を知っておくことは大切ですね。
ご両親の近くには男の兄弟がいらっしゃり、長女さんが帰られることで「姉ちゃんが来るぞ!」と急にみな動き出すとのことですが、その様子は滞っていた弟さん達の状態に、お姉さんが新しい風を吹き込み動きをもたらすようにも見えますね。

もう一つ、使命とも関わりがあります。レメディを見つけ出す使命を担っていたバッチ博士はイギリスでオランダエルム病が頂点に達した頃に、エルムを見つけました。丈夫で強い高木が、もろく朽ちてゆく姿にエルムの感情を見たからでしょうか。
「バッチのフラワーレメディ植物のかたちとはたらき」p.188には 突然確信を失うのです。とあります。
堂々とした巨木という共通点を持つオークとエルムですが、
「バッチの花療法」p.174には、オークは仕事を義務とみなしている。消耗した状態は慢性的なもの。エルムは仕事を使命として受け止めている。消耗した状態は一時的なもの。と書かれています。
暖かくなってきた四月に葉と同時に花が咲くオークは、みんなのために自分が…と義務を感じているようで、まだ寒い三月に枝から直接花だけを咲かせるエルムは、凜とした使命を持つ男性のようなイメージがします。
「木の癒し」p.76には、神々は…生命を吹き込み…ニレからは男性を創ったと言われています。とあります。
地中海地方ではエルムを切り詰めて若枝を横に伸ばしたところにブドウ(バイン)を這わせて栽培していたそうですが、ここに、支配的な上司(バイン)と働く部下(エルム)の関係が思い浮かびます。男性のコンサルテーションでは、エルムやオリーブが選ばれやすいようです。男性が納得しやすいのはちょっと面白いですね。
一方で、最初の女性はエルムから生まれたという伝説も各地にあるようで、中心となる太い幹や堂々とそびえ立つ様子と、細かな枝ぶりや有毛で左右非対称の形をした葉に見られる繊細さに、人は男性女性の両方を見ていたのかもしれません。そしてそこに有能な人が突然できなくなるギャップが隠されているのかもしれません。

「フラワーエッセンスヒーリング」p.117に 一人一人に特別な使命があるということを忘れてはいけません。心の奥にある衝動を、静かに燃え上がる炎を感じて前進することです。エルムが地上にある限り、私たちは自らに与えられた使命をきっと成し遂げられるはずですから。と記されています。
「バッチのフラワーレメディ植物のかたちとはたらき」p.190~191には この木以上に、大量の光を完璧に受け取れる木はほかにない。…この世に直接光をもたらすことに関わっています。エルムの人が他の人より効果的に光をもたらすとすれば、それは彼らが人間社会に変化をもたらす潜在能力を備えているからです。とあります。
責任を持って利他的に働くうちに重責や罪悪感を感じ、やがて鬱状態に進んでゆくことのないように、強固・繊細、健全な自己愛・利他、仕事の責任・魂の欲求、役割・私が私であること、頑張る・ユーモアなど…バランスを見極めて使命を果たす喜びを感じて物事に取り組みたいと思いました。

エルム3

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bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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