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11月のレメディ研究部 チェリープラムの回

レメディ研究部 チェリープラムの回を終えて
チェリープラムには太く中心的などっしりとした幹はなく、細かに枝分かれする姿が特徴的という見方がありますが、樹木の樹形は環境や気候に影響を受けますから、本来の樹形を正確に捉えるのは難しいです。でも、特徴を頼りに公園で「そうかもしれない」という木に出会ったときは胸が踊りますね。
寒さに震える早春のイギリスでは、開花したチェリープラムをかじかむ指で摘んで、レメディが作られるそうです。初めての煮沸法。
東山植物園では桜より前、梅や河津桜が咲く頃にチェリープラムは咲き始めます。アーモンドや杏、バラ科樹木の競演はとても素敵な光景。
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チェリープラムの感情を制御できない恐怖は、印象としては二極性の間の葛藤でしょうか。
意識(顕在意識)、理性、明瞭、明白、合理的、現世、生、白い花、夏、光の力、女神  と
無意識(潜在意識)、混乱、悪魔的、呪術的、暗、感情、霊界、死、黒い枝、冬、地の力、魔女 とのせめぎ合いです。

チェリープラムは、中世に野生動物のうごめく森を隔てるように、開墾領地との境界に生け垣(ヘッケン)として植えられたそうです。また、果実は、甘くみずみずしい果肉から隔てられるように、苦い核が硬い内果皮に閉じ込められています。そんなジェスチャーからも二極性が感じられます。

「バッチフラワーエッセンス辞典」p.35.37には 理性に基づいた道徳による強制は、 感情や衝動が、有意義かつ積極的に活動するのを妨げます。その結果、感情や衝動は、やかんに閉じ込められた 蒸気のように圧力をかけられ、閉じこめられる。感情が強く抑圧されれば、人は何とかして〝蒸気〟を外に放とうとする。とあります。

「バッチのフラワーレメディ植物のかたちとはたらき」p.183には、チェリープラムの状態には、正常な境界を歪ませる非物質世界からの圧力があり、この圧力が、日常生活に確実性をもたらしている抑制力を壊しているのです。とあります。どちらも二極性の一方を押さえ込みすぎた結果、制御不能に陥るイメージです。

弱音を吐いてはいけない、わがままを言ってはいけない、妻だから、親だから、年上だから、子どもだから、これはよくない、甘えるな… 誰しも言われたり、言ったりしたことのある日常的な言葉でしょうが、この言葉によってどれだけの欲求、感情、気持ち、行動を抑圧してきたことでしょう。善悪の境界を自分で設定して常にジャッジをし、自分の中の悪い(と思われる)部分を内部に押し込める感覚を知っている方はたくさんいらっしゃると思います。あるときに何らかの出来事、情報、言葉、身の回りの変化などがそれぞれの境界ラインに触れたとき、蓋をしてギューッと押し込め続けてきたものが一気に噴出してしまう。その一歩手前で、ああもう耐えられないのではないかというギリギリの恐怖におののく感情がチェリープラムのマイナスな状態です。
プラスの場合は、例えるなら満々と水をたたえたダムの水位をうまく調整しながら管理できるような、貯水と放水のバランスがうまく保たれているような感じでしょうか。
人から強制されたものではなく自分で定めて責任を持てる境界の設定をして、感情や衝動を生きるためのエネルギーとして使ったり、有り余りすぎたら自分らしく昇華させる方法を持ったりして生きていけると幸せですね。

それがうまくいかず抑えきれずに爆発してしまうと、ヒステリックな状態になります。そういえばいつからかヒステリーという言葉は聞かなくなりました。今は、転換型と解離型に分けて考えられているようです。

転換型:先立って心理的葛藤やストレスがあり、知覚の麻痺や、運動系のけいれんなどを起こすなど感覚や運動系の症状が多様な場合。あるいは失声や、発声困難など単一の症状の起こる場合。
解離型:外傷的なストレスの強い体験を想起できなくなり通常の物忘れを超えた健忘が起きるとか、あるいは、突如放浪し、過去の記憶を忘れてしまっている。(Wikipediaより)

症状を起こしてしまう前、その人はとても優しくおとなしい人。理解もあり仕事もよくできる、社会的にも一目置かれる人。理想的に役割を果たせる人。と、周りの目には映っていることが多いようです。でも、本人の内部ではロックローズ的な混乱が起こり、外にはアグリモニーで装うような事態が起こっているのではないでしょうか。または、嫌と言えないセントーリーの人が我慢に我慢を重ねて限界にきているのではないでしょうか。あんな温厚な人がどうして?普段とは別人のよう。と言われることから、穏やか、理性的であるがゆえに押さえ込む力は相当なものなのではと想像されます。これがチェリープラムのマイナスに傾きやすい質とも言えるのではないかと思われます。
そして、集団ヒステリーや暴動など、チェリープラムやロックローズの振動が共鳴を起こした結果は、体が震えたり失神したり解離状態になったり一斉に暴れたりと、とても明らかな現象となって現れますね。
思春期の子どもが荒れたり、子どもに対して抑えきれない感情が溢れる寸前だったりと、明らかに家庭の中にチェリープラムの振動が起こっていることもよくあることです。ロックロ-ズも合わせて飲んでみてください。

ところで、悲しみをこらえていたのに、どうしようもなく泣いてしまう寸前にのどが締め付けられるような痛みを感じたことはありませんか?
「バッチの花療法」p.78に、チェリープラムのマイナスに陥ったときに助けになる方法に、甲状腺のチャクラのバランスをとるためにヨガをする  と書かれています。
甲状腺≓喉と置き換えると、ヒステリーの症状の、失声や発声困難、金切り声でわめく行動は、「喉」と関係していることに納得がいきます。チェリープラムと喉には何か関係があるのかもしれないと思えます。チェリープラムを摂ると、喉が解放されたように感じるという話も聞かれます。喉にはセンサーがある、という薬学の先生の言葉も思い起こされます。漢方では、「梅核気(ばいかくき)」「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」と呼ばれている病態があり、ヒステリー球とも言われます。これらは「気が上逆して咽喉を塞いでしまう病」だそうですが、ここにもチェリープラムの匂いがしますね。

こんなぎりぎり、寸前、どうしよう!というときに、チェリープラムのレメディを摂ると、アースによる放電のようにゆるやかに内圧が下がって、均衡を保てるようにバランスが調うのですね。まるで緊急時の薬のよう。
そうです、チェリープラムはレスキューレメディの中の一つでしたね。

決して行動には移さないけれど、刃物を見つめていたときにふと、これを相手に向ける自分を想像してしまうことはありませんか。高所から下を見下ろしたときに、身を投げる自分を想像してしまうことはありませんか。
チェリープラムの状態に陥ったときに、自分の中でいやに冷めて冷静に客観視している自分を感じることもあります。
「バッチフラワーエッセンス辞典」p.37に 自分の個人的な問題(感情と理性の先天的な葛藤)を自覚し、この二つの要素を充分包括できるような自己理解の場を持つことで…  とありますが、私たちの中には冷静と狂気、が同時に存在しています。
「バッチの花療法」p74 に、チェリープラムは、率直さと沈着さという本質と関わっています。とあることから、
自分の中の光と闇を素直に認め、どんなときも落ち着いて内側からコントロールできることが、本当の強さなのかもしれないと思います。アイロンは熱い、やけどをすると辛い、壁に頭をぶつけると痛い、拳で穴を空けても痛い、刃物で切ったら、痛いし血が出る。それを知っていることも、大事なことです。
「バッチのフラワーレメディ植物のかたちとはたらき」p.183 チェリープラムの人も感情的に影響を受けやすい面があります。と書かれていますが、過剰に反応してしまえばマイナスに、感受性豊かで繊細な面がプラスに働くこともあります。表裏一体、もともとは一つであると思えば、良い悪いではなくバランスよく真ん中を目指せば自分の中で完結できますね。バッチフラワーのレメディはまさにその手助けをしてくれる。改めて素晴らしいものだなあと感じます。
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・ニコラス・カルペッパーは、バラ科は金星の影響を受けているといい、チェリープラムの樹木にビーナスの記号を見ます。そこには女神と魔女が表裏一体になった女性性を感じます。
・伝統的にはバラ科(サクラ属)は月の影響を受けているといいます。桜の花の下でだけ、狂宴が催されるのはなぜだろうと思いませんか。
・パラケルススは「脳はミクロコスモスの月である」といいます。そこには月によって引き起こされる狂気を感じます。
・人智学では、地球紀のレムリア期に月は地球から分離したと考えます。月は、地球・私たちに一番近いところで外と内とを分ける天体の門として存在します。
二極性、境界、門、狂気…いろんな角度から眺めて見て浮かび上がるチェリープラム。

今は統合に向かっています。分離したものが統合したら、極も葛藤もなくなり、レメディも必要でなくなるのでしょうか。分離と統合、拡張と収縮、38種のレメディを見つけた後にバッチ博士が全てを新たに7つのカテゴリーに分けたこと…すべては宇宙が呼吸をしているようです。

チェリープラムの辛さを、そんな自分を嘆くことはしなくていいのです。
わざわざ分離を経験するのは、統合へのプロセスのためでしょう。
不完全を知ることで、完全を知るのです。
私たちは病を得て、生きる意味を見つけることがあります。
完璧な魂がこの世に生まれ、肉体を得て、鎧を身につけて、様々な感情を味わいながらする体験が
更に一つ上の完璧へと魂を成長させてくれるのです。

私たちが人生だと思っている地上での短い旅は、私たちの進化の過程の中の一瞬であって、人生における学校での一日のようなもの(汝自身を癒せ 第2章)なのですから
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bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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