FC2ブログ

記事一覧

第38回レメディ研究部 活動報告 オリーブ

オリーブ2
オリーブ   
先月、乳白色の小さな花を咲かせていたオリーブは、今、可愛らしい小さな緑の実を枝に揺らしています。
レストランの店先に、新築の家の庭に。最近では街角などで目にする、遠くの国からやってきたと思われるようなオリーブの古木。日本の風景の中にも馴染んでいますね。また、平和と知恵と再生の象徴として、国連のシンボルマークであり、身近なところでは保育園や薬局や介護施設の名前にもよく使われています。

オリーブの物語
ほかのバッチの植物に比べるととても身近に感じられるオリーブの木は、約8000年前には存在したといわれている、長い歴史を持った植物です。
たくさんのお話も残っています。
聖書の一説、『ノアの箱舟』で、ハトがオリーブの小枝を口にくわえて来たことから、嵐が去り、神に許されたことを知った話は有名です。またギリシャ神話では、エーゲ海を望む美しい町の支配権を巡る争いで、女神アテナ(ローマ神話では女神ミネルヴァ)が『最も人々の役に立つ贈り物』に、『オリーブは闇夜を照らす光となり、傷みを和らげ、香り高く、そして口にすれば貴重な食料になる。』とオリーブの木を作り出しました。大神ゼウスは平和をもたらすオリーブの木を選んだ智恵をもつアテナに町の支配を許し、その町は今でもアテネと呼ばれています。古代エジプト文明では壁画にオリーブの木や、オリーブを注いだ壷の絵が描かれていますし、メソポタミア文明ではハムラビ法典にもオリーブのことが刻まれているそうです。
バッチは、このような聖書や伝説、有史以来人間との関わりが続いているオリーブに、直感的にレメディの力を感知し、その構想に加えていたのではないでしょうか。知人に頼んで作ってもらい、母液を送ってもらったことからもそれがうかがえます。

オリーブのレメディ
疲労困憊のときに飲むとされるオリーブのレメディですが、精神的にはどのような働きかけをしてくれるのでしょうか。

エネルギーや生きる力が消耗してしまう問題に、「バッチフラワーエッセンス事典」p.127には、親子関係の軋轢も重要な問題になります。…生物学的に見て…母親にとっては娘、父親にとっては息子がライバルになります。…思春期の子どもは、こうして本能的な戦いに使う力を、両親から独立するために使います。…これが成功しないと、彼らはいつまでもどことなく大人になれずにいたり、親に依存したままであったりして…親子関係が原因で、オリーブの素質(他にはセントーリーの素質とラーチの素質)が現れる場合が多いのです…外国に住みつくことになったり、両親が他界した後に生きる力が湧いてきて、生活能力のある人格へと変貌を遂げることもありますが、非常に強い影響力を持った両親やそれに準ずる人物の影につきまとわれながら、その影響力を自覚しないで一生を過ごす人も多いのです。とあります。
チコリーの人(親)との人間(親子)関係に苦しむ方に、オリーブのマイナスの状態が現れると考えることもできるのかもしれません。成長過程のエネルギーの流れについての深い洞察と、そこに作用するオリーブのレメディとの関係を初めて知りました。親との関係で悩んできた方や、異性の子どもに対する気持ちと、夫婦間での感覚の違いの狭間で悩んできた方には、オリーブから新しい気づきをもらったようです。

「フラワーエッセンスレパートリー」p.334 には、このエッセンスが一見物質的な性格を持つように思わせるが、実際にはやはり魂の中の特定の意識の状態に関係してる…オリーブを必要とする人は通常、肉体や物質次元と一体感を持ちすぎている。…物質的なレベルの視点を超えなければならないと気づくように促されているのである。…オリーブは、自己の肉体は、魂と精神的意識の高い状態に深く繋がっているのだという気づきをもたらしてくれる。と記されています。オリーブは、肉体の疲れのその先に、ハイヤーセルフとの繋がりを意識できるよう、変容を促してくれるのかもしれません。
「木々の恵み」p.155には、イスラム教徒の間では、オリーブの木は「世界樹」そのものでした。とあり、コーランの光の章にも、オリーブの記述が見られます。世界樹は天と地をつなぐイメージです。言い換えると、ハイヤーセルフと自我、または、魂と肉体を結びつけるとも言えるのかもしれません。

「バッチの花療法」p179に、実践家は、アルコール中毒患者の治療にオリーブがとても有効だったと例を報告しています。とありますが、「仕事から帰ってまずビールを飲まないと、その後の時間を過ごすことができない。」とか、「夕方になって、夕飯の支度やお風呂の準備など、家族の帰宅を待って寝るまでの家事をするためにアルコールの力を借りないと頑張れない。」という方の話を聞くと、疲れて消耗したその後に、新たなエネルギーを得るためにアルコールに頼っている場合があるようですね。そこをオリーブのレメディに置き換えたら良いのかもしれません。しかし、アルコールに頼る=オリーブとは限りませんし、毎日の仕事や家事が自分にとってどのようなものなのか、どのように意識しているのかを見つめたり、その時の自分の感情をしっかりと見つめたりすることが大切です。

アルコールだけでなく、健康ドリンクやエナジードリンクを飲んで疲れた体に鞭打つようなことも、心身にとってどうなのか少し立ち止まって考える必要があります。「バッチフラワーエッセンス事典」p.128には、健康回復を強制しようとするのは間違っています。興奮剤などによって無理に元気を回復させるような治療は、肉体の生存に不可欠な再生の過程を妨害してしまい、身体を充分回復できなくさせてしまうからです。最も良いのは、身体が元気を回復して活動し始めるまで、自然のリズムに身を任せることです。とあります。病気になると医者にかかり、薬を処方してもらって飲むのと同じで、疲れさえとれたらいい、早く回復できれば良い、と即効性を求めたくなります。でも、元気になってまた同じ行動を繰り返すのはどんなものでしょう。

「オリーブのレメディを飲んだら、起き上がれないほどに体がしんどくなった」いうお話はよく聞きます。レメディにより、疲れを自覚できるように導かれたのですね。そして、どうして疲れるのだろう?と自分を見つめるきっかけを作ってくれるのでしょうね。理由を考えることから、本当の回復が始まります。私たちが、自分の感情を見つめて気づきを得て変容していくときに、レメディは触媒のように働いてくれるのだと思います。成長を促してくれたり、変容を加速させてくれたり…玉ねぎの皮むきには、レメディが触媒的に働くと考えていいでしょう。
蝶は蛹の中で一度身体の中が溶けて全ての組織が溶解してしまうのだそうです。私たちはそのような完全なメタモルフォーゼはできません。が、思考や行動など、パターン化しているものを変えると、がらりと違った人になれるのです。ないものを外から取り入れるのでもなく、違う自分になろうとするのでもなく、本質は変わらないままに、よりよく変容していきたいですね。

オリーブの(マイナスに傾いた)人
「バッチの花療法」p.178に、高次のみなもとからの助けを借りずに、限界がある人格のレベルで自分を消耗しきってしまう…謙虚に自分を振り返るべきです。私たちの活力であるエネルギーつまりは神のエネルギーに対する正しい対処のしかたを学べるかどうかが試されているときなのです。とあります。体に表れて、疲れを感じることができるのは、オークよりは助かりますが、どちらも努力が実を結ばなくても、芽を出し、枝を伸ばして繁殖する「植物のかたちとはたらき」p.175  という共通点があります。
聖書にも、たくさんの花を落とすオリーブの木  オリーブの小さな実が落ちてしまうとあるように、維持できる以上の花や実をつけてしまうことについて考えを巡らしていたら、このような詩に出会ったお話を聞きました。

樹木は育成することのない
無数の芽を生み、
根をはり、枝や葉を拡げて
個体と種の保存にはあまりあるほどの
養分を吸収する。
樹木は、この溢れんばかりの過剰を
使うことも、享受することもなく自然に還すが
動物はこの溢れる養分を、自由で
嬉々としたみずからの運動に使用する。
このように自然は、その初源からの生命の
無限の展開にむけての秩序を奏でている。
物質としての束縛を少しずつ断ちきり、
やがて自らの姿を自由に変えていくのである。
(フリードリヒ・フォン・シラー)

個体と種の保存に必要な量をはるかに超えた「溢れんばかりの過剰は」無駄ではなく、命の発生から続く自然の循環の中で、大きな力となり役割を持っているのですね。

また、何千年も人の手により接ぎ木を繰り返しながら栽培されてきたオリーブは、まるで奴隷のようでもあり、「植物のかたちとはたらき」p.176に、この農法は…自然のバランスをほとんど配慮していません。それにもかかわらず、オリーブは不満も言わずに与え続け、今もなお不毛の大地を聖油で清めています。…あらゆる木々や花の中でも寛大で忍耐強く…与え続けます。とあります。
ここで、『ぼくを探しに』―the missing piece―の著者シェル・シルヴァスタインの絵本『大きな木』―The giving tree―も思い出され、与えること、受け取ること について考えさせられます。
オリーブさん、あなたは過剰なほどの花や実をつけ、エネルギーを与えすぎるから、疲れてしまうのではないですか?でも、それはきっと愛。自分もそうありたと思います。

共振共鳴
オリーブは自家受粉しにくく、一本だけ植え付けると実がつきにくいです。別の品種を一緒に植えることで受粉がうまく行われ、果実を収穫できるようになります。
庭に一本だけオリーブの木を持っておられる方が数年間、非常に疲れる日々を送っていた時、なぜか初めて、しかもたわわに実がなったという体験をされたそうです。マイナスの状態に苦しんでみえたその方のために、オリーブはたくさんの花を咲かせたくさんの実をつけて、生きたレメディとして寄り添ってくれたとしか言いようがありません。この方は、スターオブベツレヘムやワイルドオートでも同じような体験をされました。レメディの植物ではないですが、様々なご苦労の後に、穏やかな日々をお過ごしの時には、ジューンベリーの実がたくさんなったそうです。花言葉は「穏やかな言葉に穏やかな笑顔」これは、プラスのエネルギーが共振したのでしょうね。
本来、私たちと自然は共振共鳴し合って生きているのですね。

疲れた家族にそっとオリーブを飲ませたくなるのも愛情表現の一つでしょう。そこに「操作」という意図がないとき、その人の中に何かしらの変化が起こるかもしれません。そうだったら嬉しいですね。でも家族ならより共振共鳴が起こりやすいでしょうから、いちばんは自分がいつも輝いていることです。自分がレメディそのものになって、家族やまわりの人を照らすことができたらいいですね。そうなれるよう、感情を見つめ、レメディを飲んで、仲間とのシェアや学びの中で波動を高めてゆきましょう。

オリーブのレメディは、復活する力の源を見つけ出してくれます。その力はどこから来るのでしょうか――光からです。
オリーブ1
  
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

BFRP東海の公式ブログはこちら⇒
http://bfrptoukai.blog.fc2.com/