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第32回 レメディ研究部 活動報告 ゲンチアナ

ゲンチアナ
ゲンチアナ1
夏の終わりにはいつも、切り花のリンドウの濃い青に秋の気配を感じます。日本でお馴染みのリンドウとは花の色や形が違うバッチ博士のみつけたゲンチアナには、まだ実際にお目にかかったことがないのです。東山植物園で観察しているリンドウは 学名:Gentiana scabra var. buergeri  内側に美しい模様の入った、青いリンドウです。
背の高い草の中に埋もれるような環境で生育し、開花のタイミングで出会うことがなぜか難しいこのリンドウ。何度も足を運び、天気や日の当たり具合や花の様子を、観察仲間どうしで連絡を取り合った末にようやく見ることができたときは、本当に嬉しかったです。

「バッチのフラワーレメディ 植物のかたちとはたらき」p.126には、状況に臨機応変に対応する力があります。…陽光が差すと開き、雨天や気温が下がると閉じます。…好条件の時にしか開かないため、花期が長いのです。とありました。
P.125には、水分を得るために、露の多い草の層の中に隠れて育ちます。とも。
だからなかなかお目にかかれなかったのですね。他の草の中に生きることも、リンドウの工夫だったのですね。この種は冷涼な気候を好むために、環境に合わせて北方や高山に生きる場所を求めて進化し続けているということですが、そこにも粘り強くあきらめない力が感じられます。

ゲンチアナだと気づく
生活の中で、「ああすればよかった」「こんな風になってしまうなんて」と、いつも後悔をしている自分がいます。後悔の気持ちがいつまでも続く時にホワイトチェストナット、失敗をも自分に許さない厳格さにロックウォーターを選んだことがありました。「フラワーエッセンスレパートリー」p.352 のゲンチアナのキーワードの一つに 完璧主義 とあるのを見つけて、後悔の気持ちになったときにゲンチアナをのめばいいのだ、意識はしていなかったけれど自分は落ち込んでいたのだ、ということに気づきました。「植物のかたちとはたらき」p.124の 見える結果がどうであろうと最善を尽くすなら、失敗はないという理解 という文にもハッとしました。

病気や不登校など、子どもの様子に一喜一憂し怒ったり泣いたり不安になったりととても苦しむ時、子どもを心配しすぎることにレッドチェストナット、怒りにホリー、もしかしたらチコリーかもしれない、などとレメディを選ぶのですが苦しみはなかなか癒えず、そんな自分にさらに落ち込んでしまう。
「バッチの花療法」の、p.113 ゲンチアナを必要とする人は、信じたいのに信じられない人たちです。 
p.114 クラスでの些細な問題が原因で神経質になって、学校へ行きたがらず落ち込んでいる子ども達のために、とても役立つことが証明されています。 を読んでゲンチアナを飲んでしばらくすると、「まあいいか!」と思えるようになり、子どもを見守る態勢が自分にできてきたことに気づきました。
大切な子どもに対して私たちは、無意識のうちに自分の理想や好ましい姿を思い描き、その通りにならないとがっかりしてしまうのでしょう。子どもの真の部分や子どもが自身で成長していく力を信じていなかったことに思い当たりました。

内心の不確かさのカテゴリーに分類されるゲンチアナですが、一喜一憂して自分がぶれているように感じる方と、とても落ち込むのだけれど決して考え方ややり方を変えない、ぶれない自分を感じる方がみえます。それはタイプとムードの違いかもしれません。小さなつまずき、激しい落ち込み、厭世観、猜疑心、悲観的。なかなか難しい、気づきにくいゲンチアナです。

ゲンチアナの視点
時間もエネルギーも使い、これ以上のことはできないというところまで自分の能力の中で最善を尽くしたのに、うまくいかなかったとき、ゲンチアナやスターオブベツレヘムやラーチをとりました。レメディにゆだねてしばらく後に、胸は痛むけれど、「仕方がないかな。そういうこともあるのかな。」と思えるようになり、ふと高い見地に立って人生をとらえるという感覚になりました。「植物のかたちとはたらき」p.127にも、ゲンチアン・タイプの人は丘の上に立って眺めてこそ、人生の困難をより高い視点で捉えられます。彼らは「たいていの場合、より広い視野で物事を捉えず、自分の思い通りに物事がうまく進むことを願い過ぎている」のです。と記されていました。
「バッチの花療法」p.113には、…無意識に高次の自己の導きを拒絶し、自分を大いなる全体の一部とみなそうとしません。…限界のある人格のレベルだけで、物事を認識しているのです。とあります。

これから起こることも予測して今を周到に生きて、失敗もしないなんて、それは神の領域だわ!と心の中で叫んだことも思い出されます。私たちが大いなる全体の一部、神の火花であることを思い出させてくれるゲンチアナとの符合を思わずにはいられません。

合言葉
ゲンチアナの感情や体験を語り合う中で、いくつかのキーワードが浮かんできました。
小さなつまずきは放っておくと大きな落ち込みにつながり、やがて抜け出せなくなります。日常の中で、「あ~あ」とがっかりしてため息ついたらゲンチアナを気軽にのんでみましょう。 失敗と思えるようなこともすべて、意味があり必要なことです。あきらめて投げ出してしまうのではなく、受け入れて適応していく まあいいか!をつぶやくのも効果的です。未来を信じていれば、今の失敗もそこへ通じるプロセスなのだから大丈夫。と受け入れられるような気がします。
「バッチフラワーエッセンス辞典」p.66には 負けるが勝ち という言葉も載っています。
合言葉のように唱えることで言葉の力も借りながら、レメディにゆだねてみるのもよいかもしれません。

霊性を自覚させる色
バッチ博士のみつけたゲンチアナは、紫色です。「フラワーエッセンスヒーリング」p.72には
赤と青が混じり合ったゲンチアンの濃い紫は、外に向かっていく生命力をあらわす 赤 と、意識の内面へ降りていく 青 が一つになった色で、私たちに霊性を自覚させる色なのです。とあります。
「魂の植物」によると、ゲンチアナは土星と火星の性質を併せ持っていて、土星の藍色、重苦しさ、憂鬱、懐疑心、火星の赤色、活力、表現する力、外に向かっていく生命力が合わさっているのだそうです。
共通する解釈ですね。色の意味、さらに私たちのまわりにあるものは、陰と陽、光と影、ネガティブとポジティブなど、相反するような二つのものが表裏一体になって一つなのだということにまで思いが至ります。

ふと思い出しました。幼稚園の卒園式で、わざわざ赤と青の布に光を当てて紫色を生み出すしつらえに、なぜはじめから紫の布を使わないのだろうと疑問を持ったことを。でも前述のゲンチアナの学びのおかげで、二つの色に光を当てて浮かび上がったこの色にこそ意味があることに気づきました。
「光の子として歩みなさい」という言葉を贈られた理由も、つまずきや失敗も与えられた必要な出来事であり、未来を信じて紫色のゲンチアナの光に導かれ歩いて行くのだ、というイメージとともにすとんと自分の中に落ちました。子どもの未来に光をあてる、いや、もともと光なのである。そんな言葉も聞こえるような気がします。

「フラワーエッセンスヒーリング」p.73 に、バッチ博士がゲンチアンを作ったピルグリム街道のピルグリムは、巡礼者という意味です。巡礼は目的地に着くこと以上に、その行程に価値があるといわれます。困難な道のりをあきらめてしまいたくなる心の迷いや、こんなことに何の意味があるのだろうと思う疑いを、いくども乗り越え歩き続けることで、大きな変容を体験していくのです。とあります。その道に咲くゲンチアナはまるで人生という巡礼の象徴のようにも思えます。

日常の中で
仕事で、家事育児で、介護で…うまくいっているときには元気でも、ちょっとつまずいただけでシュンとして落ち込むことはよくあります。ひどく落ち込んでしまうこともよくあります。
育児で悩んでいるときに、
「自分が育てたように子どもが育つと思うのは傲慢です。自分のおかげだとか自分のせいだなんて、思い上がりではないかしら。子どもは自分の力でそうなっていく、必要だからそうなるのだと思いますよ。親のできることなんて微々たることなのよ。」と言われたことがありました。救われたような、突き落とされたような複雑な気持ちになりました。子どもの力や未来を信じていない自分。自分の努力で何でもしなくてはならないと思うのは、限界のある人格のレベルだけで物事は成し遂げられると思っているということですね。高次の自己と切り離されているということなのでしょうね。

「過ぎてみればあっという間。どんなにつらい出来事も、いつか笑い話になりますよ。」と言われたときには、どうしても納得がいきませんでしたが、過ぎてみれば、「そのときはそういう時だったのだ」「全てが今につながっている」「耕してもらったな」と不思議と思えるようになっていました。
ゲンチアナ2
最善をつくしたら、信じてゆだね、受け入れましょう。
行く先にはいつもゲンチアナの光が見えるはずです。

それぞれのお話を聞くと、限られた自分の解釈にはなかったことに気づくことができて、理解がより深まります。そしてそのレメディに初めて出会ったような新鮮な喜びを感じます。

年末年始に、ゆっくりと内省して自分について考えたことや、今年の目標にしたこと、家族との時間をたっぷり過ごしたことで生まれた悩み、過去の振り返り…それらにまさにぴったりのレメディ、ゲンチアナを引き寄せたような、今年初めての学びの時間でした。
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bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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