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第28回 レメディ研究部活動報告 セントーリー

セントーリー
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セントーリーはリンドウ科シマセンブリ属の二年草、ヨーロッパ原産の帰化植物です。日本には、白い花冠が深く5裂し、縦に紫色の線があるリンドウ科センブリ属のセンブリが山野草として広く分布しています。ゲンノショウコ、ドクダミと並ぶ三大民間薬の一つでとても苦いことで有名です。

セントーリーのマイナスに傾いたときの状態
相手が望んでいることが手に取るようにわかり、当然のようにそれに応えるような選択をしてしまうことはありませんか?体調が崩れるほどネガティブになりながらも、相手の気持ちを察知しすぎてしまう自分をどうすることもできない状態はまさにセントーリーの(マイナスな)状態です。
一緒にいる相手によって自分を合わせて変えてしまう人や、一対一ならば大丈夫でも、集団でいるときに、自分の居場所を見つけられない人もセントーリーの(マイナスな)状態でしょう。
植物のジェスチャーを学ぶ中で、今までは葉や茎などにみられる細かい毛は感受性が強いことを表しているという解釈が当てはまっていましたが、セントーリーは、茎にも葉にも毛がないのです。しかし、こんなに周囲に敏感で影響を受けやすいセントーリーを感受性に乏しいとは言い難いです。感受性とは「外界からの刺激を深く感じ取り、心に受けとめる能力。」ですが、無毛であるというジェスチャーは、あまりにも無防備なために、無意識の領域で、受動的に、気づくと他人に入り込まれていたというような状態と考えるのはどうでしょうか。セントーリーのレメディは、境界がしっかりできていない状態であると学びましたね。
 
状況と感情
では、実際にどのような状況下でセントーリーを意識するものなのか、過去の体験を思い出してみましょう。
・やりたくもない「役員」を周りの圧力を受けて、断り切れずに受けてしまった時。
・仕事に遅れてしまうのがわかっていても、朝のスクールガードの仕事を最後までやってしまった時。
・社長のために誠心誠意働く人が、反体制側の謀反に組みしてしまった時。※
・家族全員で過ごす際、誰に気持ちをフォーカスすればよいのかわからなくて、行動しづらく、落ち着かない時。
 このようなセントーリーの状況下で、それぞれの感情には微妙な違いがあるようです。 
〇これはやるべきだから(ロックウォーター)当然優先する
〇嫌われたくない(チコリー)から言うことに従おう
〇波風を立てたくない、相手が気の毒だから(アグリモニー)笑顔で働こう
〇「no」というほどの意志もない(ワイルドローズ)誰かが決めてくれたらそれでいい
〇まだやれると思うから(オーク)頑張る
セントーリーとほかの感情が一緒に表れているようですね。タマネギの皮の近い位置に、セントーリーとまた別の感情が重なるようにして存在しているのでしょうね。

※セントーリーの人は利他的です。今一緒にいる人を利するように行動します。もしも立場や体制の違うグループに属したら…節操のない行動に見えて、本人はあくまでも今一緒にいる人たちに対して利他的に振る舞っていると考えたら、とても筋が通っているのかもしれませんね。

セントーリーであることは悪いの?
日本はセントーリー的な資質を美徳と考える文化です。プラクティショナーも、他人に共感する能力を持つセントーリーの性質の人が多いと思います。それならば、何の問題もないようにも思えますが、なぜバランスを取り戻さなければならないのでしょうか。
 相手の要求を察知して、献身的に行動しているとき、「私はとてもいいことをしている」「私はこの人に必要とされている価値のある存在なのだわ」と思うことはないでしょうか。とても人間的な感情ですが、ある意味では傲慢ともいえるかもしれません。人を優先することでよい行いをしていると錯覚するのは、自我の弱さのすり替えにほかなりません。そしてそこには二重の罪が隠れているのです。
ひとつは、「バッチフラワーエッセンス辞典」p.27に、思慮なく人に要求する傾向を相手から引き出してしまう好ましくない態度でもあります。
「バッチの花療法」p.64 には、他人の願いをすぐ実現してあげようとするが、そのような行為はかえって自分と相手が学び取るプロセスを妨げているだけでそれでは本当に他人を助けることにはならない…自分の持っているもの以上に人に与えられるのは詐欺師だけなのです。という文が書かれています。
「汝自身を癒せ」にも、こちら側が弱いと…それだけ彼らの影響力を増やすことになりますから…優しく彼らの支配下に入ることを拒み、与える喜びが彼らに実感できるような機会を作ってやるように努力すれば、彼らが上に向かう道を歩む助けとなるでしょう。と書かれています。
良いことをしていると思いながら、実は相手の成長を妨げていることに気づいていないということですね。
もう1つは、「汝自身を癒せ」の全章を通して繰り返し言われている、「自らの魂の声を聞くこと」に反しているということです。親子関係において見られることが多いため、第五章には親は子供が自分の「魂」が命じる生活や仕事をするのを邪魔しないこと…現代文明において、どれだけ計り知れない苦しみが生まれ、人間の性質が歪められて いったか…と書かれています。
自分の魂の声ではなく、相手の要求に応えている。そしてそれに気づいていないのです。
 セントーリーの(マイナス)の状態の人は、このように二重の間違いを犯しているのです。自分というものをしっかり確立していない人が相手に対して開く時、それはただの、「同調」です。自分をしっかり持って(バウンダリーを持って)オープンになる時にはじめて、「共感」しながら自己を見失わずにいられるのです。
 
まっすぐな軸
誰かに手を差しのべよう、従おうとする時「この人が嫌な思いをするといけない」「失敗したらいけない」という気持ちと「それではこの人のためにならない」という思考の狭間で葛藤するときがあります。特に子育てや家族との日常の中でこのような葛藤の末、自分の軸がぶれてしまうことは多々あります。
「植物のかたちとはたらき」p.107 に、魂のレベルでの弱さは、自己主張の足りない面に表れ、この自己主張の不足が意志の弱さとして表れます。とあるように、セントーリー(のマイナス)は意志の弱さから来るようです。同じページに、春になるとロゼットの葉の中央から1本の滑らかな茎が真っ直ぐに伸びます。このように茎が遅れて垂直に伸びる様子は、セントーリータイプの人の、現れていなかった意志の表明と捉えられます。とあります。マイナスに傾くと、人の言いなりになって「No」と言えずに従ってしまいますが、本来は真っ直ぐな軸を持った力強い資質も持ちあわせているはずです。自分の軸がしっかりしている人は、相手の軸も尊重できますからね。
セントーリーのレメディを飲んで、変化が現れる時、波風が立ったり、今までの状況が大きく崩れたりすることがあります。コンサルテーションの時にそのような話をすると、「自分が我慢することで平和を保ちたいから」と飲むのを嫌がる場面がみられます。でもいつかその人が「献身」の本当の意味に気づいたとき、変化を恐れずにセントーリーを飲めるようになれるのでしょう。
奥様のセントーリーがバランスよくなるにつれ、旦那様のストレスが増大されたケースもありました。誰かが我慢したり、一方的に従ったりすることで保たれているような関係は健全ではありませんから、こういったケースはよりよい関係へと向かう第一歩なのでしょう。
バインに支配されていたセントーリーの家族は、バインのぬしを失うとみな途方に暮れ、そのうちに残った中の誰かがバインになることがあります。セントーリーの人も密かにバインを求めているのかもしれませんね。
共依存にならないために、崩壊しても次なる一歩を踏み出したいですね。
生まれながらにタイプとしてセントーリーを持ち合わせている人もみえますが、多くは生育歴の中で、また社会生活の中で自分が生きていくのにこの方が楽だからと選び取ってきた、後天的なものであるようにも思われます。
自分の要求や気持ちをずっと表に出さないできた人は、意思を表す習慣がなく、そのすべも知りません。どうやって主張していいのかわからないのですから、はじめは相手を傷つけることがあるかもしれませんが、それを恐れずに、練習を重ねて自分をしっかり表現していく努力を続けましょう。
「ヒーリングハーブス」 p.112 (セントーリーを飲むと)共感する真の思いやりと、隷属して自己を失うことなく人々を助ける喜び、つまりは同等の者同士の間に存在する愛にあふれた奉仕が生まれるでしょう。

生薬としてとても苦いセントーリーは、消化不良、食欲不振、疲労困憊、などに効くのですが、我慢して、言いたいことを飲み込んでしまうセントーリーは、精神的な消化がうまくできないと考えると、なんともいえない共通点を感じます。
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今までは、弱々しく人の言いなりになる「No」と言えないセントーリーは、被害者であるというイメージが強かったですが、今回の学びを通して他人の魂の成長の機会を奪うという、利他のマイナス面を持ち合わせていることに気づかされました。
「No」と言わずに献身的に従っている自分にもう一度聞いてみましょう。
「これは相手のために意志を働かせて、積極的に自らが選んだ行動ですか?そして、心から幸せと喜びを感じていますか?」と。
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bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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