FC2ブログ

記事一覧

第27回レメディ研究部活動報告 バーベイン

 バーベイン

猛暑にも負けずにぐんぐん育つバーベイン。初めての花穂から一つ二つと花が咲き出した時の可憐さと、花穂がヒドラのようにあちこちに伸びたバランスの悪い様子にはひどくギャップがあります。
IMG_3530.jpg
バーベインのマイナスの状態
多年草(宿根草)のバーベイン。針金のように堅い茎は枯れた後、春になって
もそのままの姿で立ち続けます。新しい芽吹きが、混み合った枯れた茎のために窮屈でうまく伸びることができない状況に陥ることもあるようです。上へと伸び始めた茎が空間を察知しているかのように上手く分枝していくのとは相容れないジェスチャーにも感じますが、こうだと思ったことに、頑ななまでの熱意で突き進むバーベイン(のマイナスの状態)には、自分を追い込んで苦しめ、自滅しそうになっていることすらわからなくなるのかもしれませんね。
今までは、主義主張を熱く語る強いイメージがありましたが、緊張と興奮のあまり、その人の中ではバランスが崩れた苦しい状態になっていることに気づかされました。
大好きなマラソンに熱中するにつれ、よい走りやタイムの短縮を目指して苦しいほどに自分を追い込んでしまう。いつしか走る喜びを忘れてしまっているのはバーベインかしら。
学びの奥深さに軽い興奮状態に陥り、前のめりになったり、疲れているのに妙に目が冴えて眠れなかったりするのはバーベンインかしら。
自分で緊張を高めすぎて、自分の中の熱がどんどん高くなった状態のとき、ああ、自分はなんてバーベインなのかしらと気づきます。
「植物のかたちとはたらき」p.103に、頑張って成長しても、ごく小さな花しか咲かないので、この植物は自分のことを笑っていると言ってよいでしょう。とありますが、自分のバーベインに気づいて、ちょっと恥ずかしくなって苦笑したり、やり過ぎた自分を滑稽に感じたり、「小さな親切大きなお世話」なのかもしれないと、後悔の気持ちが頭をもたげたりしてしまうときのあの感じでしょうか。
同p.101 「人生で大事なことが緊張やストレスを感じてではなく、優しく穏やかに行われる。」ことに気づく必要があるとバッチは述べています。ああ本当に。気づいていきたいと思います。バーベインの花が、「ゆったりしなさい」と言っているようです。

他の植物との共通点と差異
IMG_3529.jpg細かい毛やしわの多い葉がアグリモニーを思い起こさせます。アグリモニーもバーベインも種子を人や動物に運んでもらうという共通点があり、これは、人に置き換えると社交的な一面を持つということになりそうです。ともに、笑顔を見せる相手、熱く語る相手が必要ということです。しかし、人生に苦悩した状態の時、アグリモニーは、感受性や感情を基に外の世界との調和を大切にするあまり、自分の内面に不満を抱えてしまいますが、バーベインは、より精神的で人生がいかにあるべきかに関わる主張や意見に基づいて、外の世界に不満を持つところが大きな違いです。

自分が学んだこと、よりよい生活の仕方、健康的な生活について、家族に熱く語ってしまう自分が、チコリーなのかバーベインなのかわからなくなることはありませんか。人のことを気にかける能力を持ったカテゴリーですから、はっきりとした区別がつきにくいものですね。でも、チコリーの場合は特定の相手に愛を求めようとする気持ちでその相手に愛情を与え、それが支配に変化してゆき、見返りが求められないと自己憐憫に陥るのに対して、バーベインは正義や建前を広い社会に向かって行動で表してゆき、社会的評価も期待するところがある、そんな違いがあるようですね。

バインとの違いはエネルギーの方向をイメージしてください。バインは上から下へエネルギーが流れるのに対して、バーベインは横方向にその流れがあります。

~すべき。という言葉でお堅い感じが似ているのはロックウォーターです。しかし、ロックウォーターは、自分で決めた「こうあるべき」ことを、自分が守れていて、周りの手本になれるのかということが大切で、ベクトルは自分に向いています。バーベインは、自分ができているかどうかよりも周りに強要し、介入してゆき、自分の思うように環境を整えたいと思い、ベクトルは外を向いています。

いずれも「他人の幸せを気にしすぎる」カテゴリーのレメディの植物たちであるところが面白いですね。

カテゴリーは別ですが、いらいらしている感じが似ているインパチェンスとの違いも興味がありますね。
インパチェンスは一年草で、速さ、効率に関して感情的にいらいらするのに対して、バーベインは自分と他人との大義の違いに腹を立てます。インパチェンスは基本的には人と関わりたくない「淋しさ」のカテゴリーに属し、自分が快適であればまずはよし。そのためには関係を切ったり、環境を自ら変えて離れたりすることもいとわないのですが、バーベインは、諦めることなく良いと思われる環境を作り出そうとし、次に続く者のために残していこうと考える人です。人生の時を重ねて自分を俯瞰していくに従って、社会や人生に必要なバーベインの熱を、次世代に伝えることができるような環境を作るために、優しく穏やかに持続させていきたいと思うプラスのバーベインの方の存在は、本当に有り難いことです。

バーベインの熱
バーベインはエネルギーを、高い熱を持っています。
この熱は時代が変化していく時に必要なものです。大きなバーベインの力が、うねりとなって時代を変えてゆくのですね。多年草の根が象徴する、カルマや転生を重ねて大きな使命を持って生まれた魂は確かに存在すると思います。
一人一人の人生の中でも、熱が必要な時は必ずあります。それぞれの大切にしている部分 ― 仕事に、子育てに、教育に、食育に、趣味に、生き方そのものに…誰もが、バーベインになってエネルギーを注ぎ込む人生の中のある時期を持っているのです。
そんな大切な熱も、使い方を誤ると周りに害を与えたり、自分自身を燃え尽きさせてしまったりするのですね。
バーベインが高じると、燃え尽きてホーンビームになってしまうことがあります。必要なことでも、過剰にエネルギーをほとばしらせてしまうために、ぷつんと糸が切れたように精神的に動けなくなってしまうのです。これを放っておくと鬱になってしまいます。自分と周囲のバランスを崩し、思考と肉体のバランスを崩してしまわないうちに、意識的になれたらいいですね。
「バッチの花療法」p.227に、魂の呼びかけに気づき、それに従いたいと思います。すると、プラスのエネルギーが大量に流れ込んできますが、人格と肉体のレベルでは、そのエネルギーにとても対応できません。とあります。魂の声に応えて得た熱を、社会や人生を豊かにするために、使っていくことができたらどんなにいいでしょう。
バーベインは古代から薬草として使われてきました。学名Verbena officinalisのofficinalisは「薬用の~」という意味です。「魂の植物」には、バーベインが、魔力ある植物として儀式に使われたり、薬草として治療に使われたりしたという記述がありますが、具体的に解熱、鎮痛の効能があったことと、バーベインの人の「高い熱」の関係には偶然とはいえない一致があるように思われます。

バランス
バーベイン1植物のジェスチャーに自らを投影し、ネガディブに見ることもありますが、本来植物はポジティブで完璧なものです。茂りすぎた葉や伸び放題な堅い茎には火星の力が、控えめで可憐な五弁の花びらを持つ薄紫の花は金星の力が働いているといいます。「魂の植物」p.88には、過度に緊張したマルス的個性を柔和なヴィーナスで調節するので、マルスの狂信主義は適度な理想主義に変わり「エネルギーを適切に思いやり深くやりがいある課題に向けることができる」と記されています。
精神と肉体のバランス、理想と現実のバランスをとりながら、時代や人生に欠くことのできない熱を理性と自制心でコントロールしながら生きていきたいですね。



本当に大切なことは、大きな力によってではなく、小さな控えめな輝きによって平和に実現するものなのかもしれません。 「フラワーエッセンスヒーリング」p.53

次回はセントーリーです。またご一緒に。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

BFRP東海の公式ブログはこちら⇒
http://bfrptoukai.blog.fc2.com/