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第23回レメディ研究部活動報告 クレマチス

冬のはじめに強く剪定したクレマチス、春の訪れに完全に目覚める前に移植しようと軽い気持ちで掘り起こし始めました。ぐらぐらと動いてきたので「もう少しだ」と思ったのに、茂る季節の地上の蔓のように四方八方に張った頑丈な根が地面を捕らえて離れません。汗だくになり格闘すること一時間以上。切ったりちぎれたりと、だいぶかわいそうなことをしていまいましたが、やっと掘り出すことができました。
直立する幹も茎もなく、何かに絡みつく蔓やふわふわと夢見心地の白い花の印象とはかけ離れた、大地にしっかりと根を張ったクレマチスを体で感じた経験でした。
クレマチス1

嗜眠性脳炎のような心理状態
『レナードの朝』(Awakenings)という、医師・オリバー・サックス著作の医療ノンフィクションはご存じですか。その原作に基づくフィクション、ロバート・デ・ニーロ演じる嗜眠性脳炎の患者レナードを描写した映画が1991 年4月に上映されました。バッチ博士はクレマチスの人についての説明の中で、1920 年代に発生したこの病の症状のような心理状態だと述べています。「心を癒す花の療法」p.121 にはクレマチスの花から製造した薬でバッチが治療した患者の中には、喘息、のう腫、嗜眠性脳炎の後遺症を病む人々がいましたが、いずれの場合も幻想に耽るようなボーッとした、無関心な性格が共通していました。 とあります。
レスキューレメディに使われているクレマチスは失神や気絶、昏睡にはたらくのでしたね。

「バッチフラワーレメディ植物のかたちとはたらき」p.46-20 に、私たちはシルバーコードで肉体と結びついている とあります。眠っているとき、意識のない状態の時、ぼんやりと夢想しているとき、私たちは「今ここ」にいなくて、アストラル界を旅しているような状態といえます。そんなときにクレマチスは、魂と肉体を結びつける重要な働きをしてくれるように思えます。
ヨガのポーズにシャバアーサナ(亡骸のポーズ)というのがあります。肉体を横たえて完全にリラックスした状態になり、意識が体を離れて自身を客観視、俯瞰するような感覚を目指しますが、そんなときにちゃんと肉体の中に戻って目覚めることができるようにつないでくれているのがクレマチスだと考えるとわかりやすいかもしれません。

バッチ博士の歩み
インパチェンスの次に発見した植物は、ミムラスともクレマチスとも言われています。博士が植物に出会いレメディを作っていく歩みには、身体的症状に対応するとの考えから感情に作用するという考えへと変化していったのもそうですが、ホメオパシーの作り方から太陽法、煮沸法による作り方への変遷もありました。インパチェンスははじめ、種子をすりつぶして作ったというという記述もありますから、試行錯誤をし、常により良いレメディを模索していたことがわかります。
博士はインパチェンスタイプでしたが、見えない精妙な世界を探求し、共感による共鳴により、植物に出会ってきました。「バッチフラワーレメディ植物のかたちとはたらき」p.48-8 には,日常の現実世界との結びつきが弱くなりがちな時に、現実との釣り合いをとるための錘としてクレマチスは働いてくれたのだとの記述があります。恐れず釣り合いを持って、発見すべき仕事にあたれるような順に植物に出逢っていった。これは当然の成り行きというほかないでしょう。

クレマチスの人々
「バッチフラワーレメディ植物のかたちとはたらき」p.43-32 に、クレマチスの人について冷静であるとの記述があります。これは、夢見がちで現実離れをしていることと相反しているようにも思えますね。
同じくp.47-28 にある種感情的にドライで温かみに欠ける という記述がありますが、「バッチの花療法」p.95 に、エネルギーを内面の世界でほぼ使い切ってしまうので、興奮している姿を見せることは決してないでしょう。 とあるように、理性的な冷静さや感情的な熱さとは違った、現実離れした視点からの共感性に乏しい反応が冷静ととれるのではないかと思われます。
自分はクレマチスタイプであるという自覚を持った方の経験や自己分析、コンサルでクレマチスをおすすめする方々の様子から、一風変わった視点、根拠のない冷静さ、現実離れした感覚が確かにあるというお話がありました。クレマチスのネガティブな状態では、どんなに創造的な素晴らしさも、現実化する力が弱いために夢に終わってしまうようです。
でも、悲観することはありません。クレマチスの傍らにインパチェンス というように、夢のような素晴らしいアイデアを現実世界でてきぱきと実現していく相棒がいることは、よくあります。みんな違っているからこそ補完し合えるのですね。バッチ博士は、植物の力を借りて一人でそれを実現していたのかもしれません。
「バッチフラワーエッセンス辞典」p.53 に、クレマチスのエッセンスは、 不幸な結婚生活から救い出してくれ
る王子様をいばら姫のように夢見ている人は、自分で王子様を見つけようとする …

これは、 こういったことは全て自分に原因があるのだ…望んでいる変化はどれも自分の手で現実へ引き寄せなけ
ればならない…
ということですね。
アルコール依存症も、もしかしたら認知症も現実逃避なのかもしれませんが、その方の感情を覗いてみますと、社会性に乏しく内的傾向の強い方にはクレマチスを。調和的で己に我慢を強いる方にはアグリモニーをおすすめできそうですね。

チェストナットバットクレマチスの組み合わせも、過去に学んで現実に足をつける力になってくれそうですね。
時間の流れと結びついての関連では、ハニーサックル(過去)とクレマチス(未来)はベクトルが逆方向を向いています。失った人に「過去に戻って会いたい」(ハニーサックル)、「死んだ未来で会いたい」(クレマチス)という理解です。
三つとも「現実への無関心」のカテゴリーに入っているレメディです。

レスキューレメディの5つの組み合わせをとってみても、コンサルテーションで選ばれた数種類のレメディも、一つ一つが単独ではたらくときとは別の響きが生まれるように感じます。組み合わせの妙とでもいいますか、ただ一人の方の肉体に、魂に、取り巻く空間に、精妙な和音のようにレメディたちが響くのです。
クレマチス2

クレマチスとの新たな出会い
空想の世界に生きているようなイメージのクレマチスでしたが、それだけではない、新たなクレマチスに出会い
直したような気がいたしました。レメディの選択には癖や経験が大きく影響しますね。
やる気が出ない時、先延ばしにするホーンビームを選ぶことが多かったのですが、もしかしたら違うところに逃げていて、本来やらなければいけないことをやろうとしないクレマチスであるかもしれないと思いました。
一人でいるのを好むのはさみしがり屋のウォーターバイオレットではなく、自分の世界に浸っている邪魔をされたくないために、一人を楽しむクレマチスかもしれないと思いました。
自分にはクレマチスはないと思っていたけれど、周りから不本意に世話を焼かれていた時期に、ただ眠ることだけが楽しみでよく寝ていたのは、現実から逃避したいクレマチスな私だったのかと思い当たったりもしました。
「バッチの花療法」p97-3 に、クレマチスのレメディは 身体とほかのレベルのつながりを強めるように作用するのです。とあります。様々な状況に直面し、今生きているこの世界から離れてふわっと向こうの世界に行ってしまいたくなる状態に作用してくれるのですね。
クレマチス3

カチッ!と
物質的な価値より、霊的な世界の中に喜びを感じるときはありませんか。そんなときこの世ではぼんやりと動けなくなります。でもあるときに「カチッ!」と肉体と魂が一致したように感じ、意識がはっきりとして行動的になれることがあります。そのきっかけは人それぞれ。
クレマチスのレメディの力を借りて「カチッ!」となるときもあれば、体を動かすことをきっかけに「カチッ!」となるときもあれば、クリエイティビティが持ち前の性格による熱で現実化したことによって「カチッ!」となるときもあります。
意志が肉体に働くと行動に結びつきます。
思考が魂の世界にたゆたう心地よさも知っていて、自由自在に「カチッ!」と「今ここ」に戻ってこられる。そんな佳きバランスを保ちながら過ごしてゆけたらいいですね。
クレマチス2

次回はミムラスです。
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bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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