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第20回レメディ研究部 活動報告 マスタード

 マスタード
冷たい北風が吹く一日。
今年最後のレメディ研究部はマスタードの学びでした。
黄色い菜の花畑は、みなさんのどの季節のどんな記憶と結びついているでしょう。
マスタード1

思考と意志が繋がらない
マスタードの状態は…意志があまり活発に働かないため、思考にしか根を張っていない状態です…それでマスタードの発見された順番が、ハニーサックルやワイルドローズと並んでいるのです。バッチも「現状への関心が足りない」グループに分類しました。「植物のかたちとはたらき」p.270-24

私たちの思考は目に見えない世界に繋がるもので、私たちの意志は肉体と関連し、行為と結びついているものです。目覚めていない意志と、これも目覚めてはいないであろう思考が繫がっていない時、私たちは現実に対して無関心な状態にあるといえます。同じカテゴリーに含まれるレメディとの共通点を思わずにはいられませんね。
バッチの哲学の第一章にも魂、心、身体。思考、感情、行為(意志)という言葉が出てきますが、これは図に表してみるとよくわかると思います。

マスタードを必要とする時
思春期や妊娠期の精神的悩みの方に、見えない力による影響を考え、アスペンとともにマスタードをとってもらったところ、良い方向にバランスがとれたケースがありました。
自分については、その時はわからず、理由を探っては色々なレメディをとりましたが、あたりまえにしていた生活ができなくなっていたあの頃を振り返ると、マスタードだったのではないかと思います。
急に暗い淵に落ちてゆく感情状態を自覚した時に飲みましたが、飲みながら理由を必死に探っている自分を感じました。でも、マスタードのマイナスな状態には、理由が見つからないのです。
憂鬱な気分の直接の原因が日常の生活では見当たらない 「バッチの花療法」p.168-9
密教なら、カルマであり、魂の奥深いところから生じている 「バッチの花療法」p.167-1
これらを読むと、自分ではどうしようもない力に翻弄されている自分をただ見ているだけしかできないのかしら?という気持ちになってしまいます。

バッチ博士の「理由もなく落ち込んだ時」という指標から、印象の薄いレメディのように受け取りがちですが、マイナスの状態では、魂が否定的な状態におかれ、一様にエネルギーの周波数が下がり、したがってすべての機能が低下するのだということがわかります。身体面では動作が遅くなり、精神面では意欲が欠け、霊的な面では知覚が鈍ります。という 「バッチの花療法」p.166-14 を読むと、マスタードのマイナスな状態は、私たちの行動が魂の道から外れていることを知らせてくれているのだと感じられます。自分と魂との切れた繫がりを再びつなぎ合わせてくれるように働いてくれるレメディなのです。なんてありがたいことでしょう。なんて素敵なレメディなのでしょう。夢中になってしまいます。
コンサルテーションでここまでのお話はなかなかできません。でも、プラクティショナーに深い理解があれば、レメディをより丁寧に確実に手渡していけるのではないかと思います。

魂が自分の道を模索している最中、見えない力に激しく揺すぶられた状態に陥った時に、マスタードに光を感じます。地を這うような気持ちがパッと明るくなる方もみえます。

マスタードの状態は、人間として大きく成長する前によく起こります。人は誰でも霊的な発達の過程でマスタードのマイナスの状態を通り、この暗い宇宙のエネルギーを体験し、痛みを感じながら通り抜けて変化していくのです。 「バッチの花療法」p.167-13
とあるように、黄色の花の色は太陽の光のように私たちを照らしてくれているように感じます。この力はミムラスやロックローズにも感じられます。光輝く陽光が当たった時、小さな勇気がわき、恐怖がなくなり、見失っていた自分の中にあったものが掘り起こされ、芽吹くのでしょう。

マスタードのイメージ
輝く黄色の花を咲かせるマスタードのレメディには、どのようなイメージをお持ちですか?
「闇の中の一条の光、お釈迦様から下ろされる、蜘蛛の糸 のようなイメージ」。
「冬の暗闇の中に光の子が誕生するイメージ」。
暗闇を知るほど、光を渇望すると言いますが、マスタードは暗闇を照らしてくれる光のようなイメージとして
捕らえられるようです。
マスタード=辛子ですから、「真夏のところてんについている辛子のイメージ」がしみついてみえる方がありました。真冬の暗闇とは正反対ですが、陽極まる真夏の黄色はマスタードのポジティブなイメージとも考えられます。
光と影、表となり裏となるマスタードを、みな自分らしく受け止めてみえるのだなあと思います。

「フラワーエッセンスレパートリー」p.403-21 には、暗闇の経験をしている魂に対してマスタードは次のように働いてくれると書かれています。
自己が光と闇の極端な両極をバランスするのを助け、均衡と安定感をもたらしてくれる。光を暗闇から離れたものとして経験するのではなく、闇を変容のプロセスとして経験できるようになる。このようにしてマスタードのエッセンスは魂がその光をしっかり根づかせ安定させるのを助け、穏やかで永続的なよろこびと静かな輝きの経験に導いてくれる。

わたしが「わたし」と思うためには、マスタードのマイナスな状態は必要なことなのでしょう。

素朴さ
マスタードの人を手助けできる人は、ひねくれたところのない喜びに満ちあふれた素朴な人々、生きる喜びがどのようなものかを最も清浄無垢な形で教えてくれる植物や動物、色彩や香りといった自然の世界においてかもしれません。 「バッチフラワーエッセンス辞典」p.116 とあります。
素朴な羊飼いが、一番に天使から知らせを受けたことからも、思考に偏りすぎず日常の行為を行うことの大切さについて考えさせられます。
自分や家族にレメディを選ぶ時、つい思考的になってマスタードを選べないことがあります。選ぶこと一つとっても素朴に素直に選べばいいのですね。
そして、マスタードの人を手助けするレメディこそが素朴であるのでしょうね。
マスタード2

植物としてのマスタード
四枚の花弁や四本の長い雄しべが十字架のように位置することから、アブラナ科は十字花科、十字架植物と呼ばれていたことがありました。マタイによる福音書には、信仰心について辛子の種を例えにした言葉が載っています。実際にマスタードの種は、条件が整うまで地中で眠ったまま生き続けることができ、自然の種子銀行と表現されることもあるのです。鋤で耕され、条件の整った深さに掘り起こされた時に一斉に芽吹くそうですが、鋤でどれだけの深さを耕すかによって芽吹きにも違いがあることは、自分の心を耕す一人一人のレベルの違いに思いが至ります。

アブラナ科の植物は硫黄族とも言われ、成分に硫黄化合物を含みます。
硫黄は錬金術では「太陽をもたらすもの」と言われ、強い生命力と形成力をもたらすとも言われています。
地上の物質を燃焼、分解したり、花を咲かせたり、現実に取り組んで霊化したりするように、地から天へと向かうプロセスを硫黄プロセスと言うそうですが、なんとも言えない符合を感じます。
硫黄もマスタードの花も黄色ですね。ここにも見えない繫がりが感じられます。

マスタードという植物は、物質・非物質両面に、大きな力を持っていることがわかります。

鬱とマスタード
マスタードのマイナスな感情になると、憂鬱な気分が黒い雲のように垂れ込めてきます。それまでの晴れ渡った青い空のような気分から急に落ち込んだ鬱状態になります。「バッチの花療法」p.166-1

季節性の落ち込みや、鬱病に悩む方に選ぶことが多いマスタードです。でも、効果を感じない方も多くいらっしゃいます。アグリモニーを飲んで気持ちが明るくなる方もみえました。このことは、私たちが陥りやすい思い込みに気づかせてくれます。頭痛が治まるレメディを探すことをしないように、鬱状態にレメディを選ぶことはできませんね。鬱になってしまった原因やその感情は様々なのです。頑張りすぎたのかもしれません、人の言いなりになって自分を見失ったのかもしれません、自分を守るために自分を偽っていたのかもしれません…

急に落ち込んだ鬱状態になります というところも判断の一つになりますが、プラクティショナーとしてどのように相談者さんに向き合って、どう会話を進め、感情を聞かせていただくのかが重要になってきますね。

マスタードの光に導かれ
野原一面が黄色に輝く光を放つ光景を見た時、目が醒めるような気持ちになる方は多いことでしょう。
しかし、農家の方にとっては雑草として侵入したマスタードは、ひどく厄介な存在でした。
植物はただ自分の命を生きているだけなのに、私たちは自分の都合で雑草扱いしたり、ネガティブなものを投影したりしてしまうのです。

ただ自分の命を生きているだけである植物は、喜びと幸せしか知らない魂の本質や生まれたばかりの赤ちゃんと似ています。素朴な羊飼いもまた同じかもしれません。レメディも素朴でシンプルです。

植物はポジティブなエネルギーだけを持っています。
暗闇や悲しみを味わいながら、そこに植物のポジティブなエネルギーを流し込んでいけば、いつしか欠点は洗い流されていくのでしょう。

陰の極まる冬至(柚も黄色ですね!)に向かうこの時期にマスタードの学びがあったことは、なんてありがたいことでしょうか。
暗い迷路にはまりこんでも、黄色い花の色が太陽の光のようにどんな隙間にも差し込んで、私たちを次へと導いてくれるでしょう。

毎月一つずつ、12のレメディを学ぶことができました。レメディをたどりながらの一年はとても喜びにあふれたものでした。ありがとうございました。
来年はスイートチェストナットからスタートです。
またご一緒できますように。

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プロフィール

bachmania38

Author:bachmania38
東海地区バッチフラワーレメディのプラクティショナーのコミュニティー「BFRP東海」のちょっとマニアックなブログです。

バッチフラワーレメディやレメディの開発者であるバッチ博士の哲学の研究や研修の報告をはじめ、レメディのもとである植物の詳しい観察記録などを綴っていきます。

公式ブログ「バッチフラワー東海だより」のきょうだいブログです。

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